話しかけられること・人に興味を持つこと

 飲み屋の席などで、知らない人が話しかけてきたりすると僕は(内心で)喜ぶ。店によっては、ほとんど内輪で盛り上がっていて新しい人(僕)に興味がないような店もあるが、そういう店だと「そういう店か…」と思いながら一杯だけ飲んで店を去る。
 自分から話しかけるのは怖いのでしない。なので、話しかけにくくないふるまいを気をつけながら、別に話しかけられなくてもいいや、というふるまいも同時にする。話しかけられたら話せるし、話しかけられなくてもすんなり店を出れる。
 僕より年下はまずいないので、自分から話かけようという気にあまりならない。それにこっちから話しかけようとしなくても、話しかけてくれる人は割といるので、その必要もあまりない。(僕くらい若い人は珍しいから、とても目立つのだ。というか、僕くらい若い人が珍しいような店を選んで入っているのであった。大学生の集団とかいなさそうな。)
 しかし、話しかけてくれる人みんながみんな楽しい人というわけではない。僕に話しかけてくれはしたものの、僕に興味を持っておらずただ若い人を相手に話をしたいだけ、という人が結構いる。そういう人は、僕を「僕」ではなく、「若い人」くらいにしか思ってない。
 自分について語りたがっている人は多い。だから、話しかけてくれた人の話に僕は割と丁寧に耳を傾けるようにしているし、適度に相づち打ったり質問してみたりしている。関連した自分の知っている例や考えを述べたりすると、相手は盛り上がる。でも、結局僕に興味がないらしい人が多い。というか、人に興味を持つということをしないのではないかなあ、そういう人は。たまに、お店の人が(!)そういう人なときがあって、二度と来ない! と思って店を出る。(自分語りばっかするやん、と内心で思いながら、頷きながら感心した顔したりせにゃならんのだよ。面白ければいいんだけど、つまらないと非常に疲れる。)
 人に興味を持つよう心がけたい。人に興味を持てている人は、本当に少ないと思う。人に興味を持つことを忘れている人は、目の前の人を自分の知っているカテゴリー(僕だったら「若い人」)に入れたまま、それ以上の理解をしようとしない。
 僕は、人からどう思われるかを非常に気にするので、初対面ではあまり自分のことについてべらべら喋らない。というか、ほとんど喋らない。聞かれたことか、話の流れからしてそれを話しても変ではないな、というとき以外は自分について喋らない。あと、自慢になってしまいそうな、イキりになってしまいそうなことはとりわけ喋らない。ウルトラ謙虚にやっている。が、それでもなぜか僕について正当な(?)興味を持ってくれる人というのがたまにいて、そういう人はものすごくいい人だ。話をしていて楽しいし、僕も自分について語ることができる。心地よい。
 たくさんの人に話しかけてもらってたくさんの人と話をしていると、自分がこれから先、誰か知らない人(たぶん年下か)に話しかけるときや話をするとき、どういうふうにすれば相手は心地いいんだろうか、ということについてたくさん考えられる。数年後、上手にできたらいいですね。そしたらおれは友だちたくさんできるのではないか(!?)

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