過剰な自意識・「はずれ」

 僕は自意識がものすごく過剰で、そのために、ときどき頭がおかしくなりそうなほどだ。僕が何かをすれば、誰かがその評価をする。「はずれ」の評価をされるのを僕は病的に怖がっていて、そのために多くの場合は何もできない。
 だけど、ずっと何もしないわけにはいかない。長い間一人きりで家にいるのはかなり寂しく、とても耐えられるものではないからだ。

 何かをするときは、「はずれ」にならないように人一倍考えているつもりである。人を不快にさせたり迷惑をかけたりしないよう、考えているつもりである。いつも極限まで考えているつもりである。(つもり…)

 僕はどこかの集団に属しているわけではないから、「はずれ」にならないために「他のみんなと同じことをする」を選ぶことはできない。何かをするときは、すべて一人きりで考え一人きりでそれをするしかない。

 しかし、僕はかなり未熟で世間知らずで、客観的に自分を見ることが全然できていないので、精一杯たくさん考えてから注意深く行動を起こしたのにも関わらず、それは「はずれ」だったということが定期的にある。
 そういうときは、本当に惨めな気持ちになって泣きそうになる。これまで自分がした行動の中にも、自分では気づいていないだけで本当は「はずれ」なものもたくさんあったのではないかと思い始めてしまって、吐きそうになる。客観的に自分を見ることがどういうことなのか分からなくなり、混乱し、頭がおかしくなりそうになる。布団にうつ伏せになって枕に顔を沈めながら、自分を肯定するために他を否定してしまう自分を抑えるのに必死になる。精神的に息切れし、誰に合わせる顔もない。

 こういうのをくり返しながら、スマートになっていくのだと信じたい。できることならこれから一度も惨めな気持ちにはなりたくないが、きっとそういうわけにもいかないのだろう。そのたびに人を不快にさせたり迷惑をかけたりする。考えるだけでも憂鬱で、次、耐えられるのかすら分からない。(今のところ、自分のことしか考える余裕がない。)

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