渋谷に
N先輩とH先輩で飲むことが決まったらしく、それじゃあ人が足りないというんでH先輩が自分の彼女を連れてくる、と。それでもつまらんからお前も来い!と言われて、平日の夜わざわざ渋谷に。
先輩ふたりと僕の三人で飲むとかだったら(給料日前のお金がないときに)わざわざ東京まで行かなかっただろうが、H先輩が彼女を連れてくるというんでそれは気になる…と思って、ほとんどそのためだけに行った。どっかでナンパして仲良くなったのだとか聞いていた。
居酒屋に入る。就活の話をしたり、恋愛の話をしたり。(就活と恋愛。このふたつがわれわれ大学生の主要なテーマなのである!)
もっとも、僕は就活についても恋愛についても話すべきことが何もない。話すべきことが何もないのは僕が「こんなん」だからである。
年下でよかったな〜と思った。同い年とこういう話をするとなるときっと置いてけぼりにされて、そしてなんか居心地が悪くなる。僕だけ年下であると、そこらへんが「おくれている」ことに関して引け目を感じたり、無駄に見栄をはったりしなくて済むからよい。そしてみんな優しいから僕の将来を一緒に考えてくれるのだ…!
人と話をすると知らない世界が垣間見える。四年も付き合っている恋人がいる人の見えている世界なんて分からないし(N先輩の話だ)、女の子を駅でナンパして始まる恋愛とかなんてまったく想像もつかない。
僕が一人でうだうだしている間に(それも立派なひとつの世界である、文句は言わせないぞ)他の人は他のことをして他の世界を築いているのである。いろんな世界があるなあ、と本当にしみじみする。
結婚の話も出たくらいだ。結婚…。僕からしたら結婚なんてめちゃくちゃ遠いところに思えて仕方がないが!
いろんな人から「お前、もったいないぞ」という忠告(?)を受けている。今日もそうだった。つまり恋愛をしろと。そんなこと言ったってどうすればいいかわからんやん!と思います。なるようになるしかないではないか…。は〜い。(まず人のいるところに行くべきなのだ。)