男の人はみんな、多かれ少なかれおびえているのではないか?(だとしたら、一体なににおびえているんだろう?)おびえていて、それでふさぎこむ人もいれば、攻撃的になる人もいる。男の「子」だと、そんなことはない。

母親が「母親的なもの」ではなくなるにつれて(「男の子」が「男の人」になるにつれて)、生きているだけでどっか混乱していて恐怖を感じるようになるのかもしれない。今日『サクリファイス』という映画を見て、それから自分のことについても考えてみて、そして身のまわりにいる自分以外の男の人についても考えてみて、なんかそう思ったのである。

『ノスタルジア』もそうだったが、かなり宗教的な映画だった。マリアうんぬん。(そして僕にはちょっと退屈な映画だった。睡眠不足でもあった。)

女の人のことは分からない。(「男は〜」「女は〜」という文章はあまり使わない方が賢明だとは分かっているのだが。)