素晴らしい二十歳の日々を送っているし、これからの二十代も(少なくとも半ばまでは)自分ではない人や物がすごい速さで自分を通過していって、頭が追いつかなくなるような、そういう「良くも悪くも典型的な二十代」を生きるだろう。

楽しいこともあるし、ごくまれにものすごく楽しいこともあるが、だいたいは苦しい、そういう配分でたぶん人生は進んでいく。何はともあれ進んでいく! 楽しいことも苦しいことも過ぎ去ってしまえば、残るは「うっすら楽しい」という気持ちだけになる。

悲観的になるのは間違っている。だとしたら、どう間違っているのだろう? でもえらい人たちがみんなそう言うから、言われた通りにやってみようと思います。川の流れに逆らう牛のように、大きな力でじりじりと進んでいくようなイメージ。いつも心に情熱を持っていて、人からはそれが分からなくとも、つねに体を光らせているような、そういう意識ですべてに臨みたい。

「悲観的になるのは間違っている」と言って、それが言葉だけではなく、本当にそれを僕自身が証明しているような、力強くて賢い人間にならなければならない。