「Aと考えるなんてばかのやることである、僕はもちろんBだよ」と言っているCくんは、じっさいAと考えるタイプの人間かもしれなくて、それを恥じているからむりやり「僕はBだよ」と自分に言い聞かせているのかもしれにあ。そういった心の動きは誰にでも多少あるのかもしれにあですねえ。

嫌いなタイプの人がいるとして、その人は実は自分のなかにある自分の嫌いな要素を押し広げたみたいな存在なのかもしれない。(僕の中に「前髪の重たい優男」がいるのかもしれない。)あるいは自分が心の底ではそうなりたいと望んでいるけど、それを押し殺すためにでっちあげている負の感情なのかもしれない。(本当は「前髪の重たい優男になりたい」と思っているのに、僕はそれをむりやり押し殺しているのかもしれない。そんなばかな、笑。)

自分の中にある、そういう種類の心の動きにはとりわけ詳しくなる必要がある。