僕は人を怒らせることがある。傷つけることもある。それは僕が世間知らずであるからだし、他人の気持ちを少ししか理解していないからでもある。僕は不完全な人間なのである。

だからたくさん考えているつもりでもときどき間違いを犯すし、その中には取り返しのつかないものが含まれていたりもする。場合によっては、僕の知らないところで僕のしたことによって(あるいはしなかったことによって)誰かが傷ついているということもあるだろう。その人はきっと、自分が傷ついていることを僕に説明しても伝わらないだろうと感じているから、僕にそれを打ち明けないまま一人で抱え込むのだろう。そして最後、それが身体の中で膨らみ続け、耐えられなくなるとき、僕から離れていくのかもしれない。

でも僕はたくさん考える。世間を知りたい、他人を理解したいという強い意志がある。向上心がある。人の話を丁寧に聞いたり一緒に考えたりすることで、僕の何が人を怒らせ傷つけるのかを理解し、自分の行いを改善しようという真面目な気持ちがある。そのための努力をたくさんする準備がある。