強い人たちが弱い人たちの悪口を言うことで結びついていたりするのを見ると、「う…」と思う。ちゃんと怖いし、仲間入りはできない、と思うし、いつか自分が悪口を言われるのではないかという暗い気持ちにもなる。でも正直なところよく分からない。僕は自分になにかを判断できるだけの分別があると思うことができないため。

「正しさ」よりも「強さのバランス」の方が優先される。でもそれだけではうまくいかないことがたくさんある。なぜならつきつめて考えていくと「自分は助かりたい(すべての人を助けることはできない)」という気持ちがどうしても根っこにあるからだ。それを僕はすごく知っている。僕はそれを自分のことが嫌いになるほどしっかりと心得ているし、どうせ僕は最終的に助かるのだろう、とも思っている。なので非常に深く黙っていることしかできないときがある。

僕みたいな人間が一番「汚れている」とする人たちもたくさんいて、それにはまったく反論できないし、するつもりもない。いずれにしても、つくづく中産階級的な考え方を僕はしているな、と思う。甘えています、本当に……。こういうことすべて、どうせ恵まれているから言えることなんだと本当に思います。だから「いっそ堕落してやる」みたいなくだらないことも考えてしまうのだろうな。どうすればいい…