僕はおそらく人並みよりは自分の意見というものを持っているし、また、それの正しさもあるい程度までは信じている。しかし「自分の意見とは違う」という理由で誰かのことを嫌悪したり、誰かと仲良くしない、ということをしてはならないし、また、そういうことをしなさそうな人間であることが他人から見ても分かるように自分を「演出」しなければならない、とも今は思っている。

それは「あなたの意見には反対だが、あなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」といった、民主主義の考えからそうするのでは決してない。強いて言うなら「キリスト教的な」(あるいは単に「宗教的な」)考えからそうするのである。(だからといって僕は出家をするわけではないし、日曜日にミサに行くわけでもないので、いわゆる「信仰のある人」ではないことは書いておかなければならない。)