いまある(と僕が思い込んでいる)人間関係がどこまで続くのか、それは誰にも分からない。どんな人間関係も、その箱の中に何が入っているのか(そもそも何か入っているのだろうか?)は分からないものだ。何も知らされず、いきなり人が離れていくかのように見えたり、何も知らされず、また近づいてくるように見えたりする。「何も知らされない」、これはひとつの特徴であると思う。みんながみんな、それぞれ何も知らされないまま、近づいたり遠ざかったりする。僕たちは暗闇の中を歩き回っているようなものなのだ。心は誰にも(自分自身でも)よく分からないような複雑な動きをする。「どうして?」と思うときもある。でも説明を求めてはいけないし、自分のせいと思いすぎてもいけない。「何も知らされない」こと自体に不安になってはいけない。心持ちを大きくしなければいけない。