このブログの文章の中で、何かしらの考えであるとか、感情、行ない、もしくは人間の性格について、悪いように書いたり、批判したり、ときには嫌悪してしまうといった際に、僕がもっとも参考にしているのは、他人のそれらではなく、自分のそれらである。じっさいどんな人間も、自分の心の中にある(もしくは共感を覚える)「悪しきもの」についてしか、あれこれ分析したり、批判したりすることはできないだろう。自分の中に一欠片もないものについては、ただ「分からない」としか言えないはずである。例えば、人殺しの心理について何か一言でも述べようとするなら、自分の中にも「人殺し」的なものがあることをまず認めなければならない。

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