懐かしい匂い

朝起きると
さあっと心がゆらいでいる
感じがして
夢のなかの懐かしい匂いへ
ふたたび戻っていこう
そう考えた
そこには幼少期の
家庭の安らぎがあって
泣いてはいるけれど
子供の悩みは
可愛らしい

美しい箱庭
光り輝いているけれど
私はもうその外側にいる
それでもかまわない

体の動きがそのまま心
である子供
それを恥ずかしく思っている
すこし早熟な子供
私たちはみなその延長
いまとなっては
微笑むことしかできない
それでもかまわない

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