空気のうすい

ああかなしい
さびしい気持ちもする
ここは空気が
うすくて
どうしようもない
夜はとても静かで
おそろしいくらい

わたしの視界に
うすい膜がはって
あなたのことが
よく思い出せなくなる
時がある

存在と名のつくもの
すべてが眠ってしまった
だけど心はざわざわ
ゆれている
すすきはきらきら
光っている

ちいさく息をしている
わたしを驚かせるもの
何もない
たった一人きり
もうこんなにも
遠くまで来てしまった

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