虫唾が走る文章/道徳心理

 どう考えてもそれは悪いことだよね。どんなに上っ面よくキャッチコピーしても理屈をこねても、それは火を見るよりも明らかに悪いことだよね? それが人の道に外れていないと心から思っているとしたら(じっさいそうなのかもしれないから難しいのだけど)、ああやっぱり世の中にはまったく相容れない受け入れられない虫唾の走る人間がいるものだなと結論するしかないような気がしてならないわけでじゃあまた振り出しに戻るのかと。もちろん理屈としては彼女/彼らにはかくかくしかじかの理由があって事情があって過去があってじっさいは虐げられてきた側の人間でほんとうに悪いのはもっと強いやつらだということになる(もしかしたらこの僕自身もそうとは知らずその片棒を担いでいるのかもしれない。だとしたらどの面下げて僕はこんな醜悪な文章を書いているのか?)。してみるとまあ構図としては虐げられてきた側の人間が自分よりもさらに弱い立場にある人間を心の中でさんざ否定したあげく、こんなやつらには人権ないも同然だから何をしても許されるよね、でもそれを言うと角が立つからオブラートに包んでこっそり搾取しようねとまあこういうわけなのだろう。このようにどんな結果にもかならず原因はあるわけで人を断罪する資格はたぶん誰にもないけど個人的な感情の話をすればまったくもって虫唾が走る。これは間違った文章だからこんなものを公開すべきではないんだけどいま感情がおさえられずどうしようもないのだ。どうせこいつ人生上手くいってなくてむしゃくしゃしてるからこんな文章書くんだわ、自分の負の感情を他人にぶつけてるだけだわと思われてもしかたがない。

コメント