自分の欠点は真っ直ぐに認めなければいけない。もうそれらを見て見ぬふりして愚にもつかないお喋りを続けているわけにはいかない。第一に、僕は怠惰である。真面目に勉強したり働いたりすることが苦手なのであり、そのことに負い目を感じているので、その言い訳を考えなくてはいけない羽目になるのである。第二に、臆病である。いつも他人からどう思われるかを気にしてはびくびくしているような気がする。あるいは、そもそも他人を避けていることすらある。第三に、心が狭い。人を選ばず誰とでも気軽に挨拶したり口を利いたりすればいいものを、誰と仲良くして誰と仲良くしないか、仲良くするとしたらどのくらい仲良くするか、などなど自分の都合のことばかり考えているので、あまり他人と親しくなれないのである。

 この三つの欠点で、僕という人間の何もかもを説明することができる。性格も、置かれている状況も、これまで僕がしてきたこともしてこなかったことも、何もかもこの三つだけで説明できるのである。言い訳も、自己正当化も、しなければいけないことを放ったらかした状態でうだうだ頭の中でお喋りすることも、何もかもやめなければいけない。やるべきことがほかにたくさんあるではないか? 勉強するなり働くなりまともに人と関わるといったことである。もう少しくらい勤勉にならなければ、まともな生活を送らなければいけない、そして何より、もっともっと心を広くしていなければいけない! 気前がよくて陽気で豪快なくらいに(だれかが無理に一キロ半行かせようとするなら、一しょに三キロ行ってやれである)。もう一言だって喋らないぞ!

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