アーレント『活動的生』の主張の一つは、「すべての事柄は、それ自体の本性に照らして、それ自身あるべき場所に収まるべきだ」というものである。ヘラクレイトス的「万物は流転する」が通用するのは「労働」(生命、有機体)の領分だけである。「行為」(人間関係の網の目)の領分に功利主義的「目的は手段を正当化する」を持ち込んではいけない。といった具合に。

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