ネオリベラリズムの信奉者は「各々が自分の利益を追求することは、結果として、社会全体の利益を増大させることにつながるのだ」と平気で喋っているが、これは「黒を白と言いくるめる」というやつの良い例だ。本音では善悪など微塵も気にかけていないくせに、自分のやっていることの正当化のため、手当たり次第、それらしい言葉をかき集めているのだ。実際には、彼らが自分の富を増やせばその分、貧困に苦しむ人が増えるだけなのだから。当たり前のことだ! 経済学がどんな詭弁を思いつこうと、限りある資源を分け合って生きているのが私たち地球の住人なのだから。紙幣をたくさん刷ったらみんな豊かになれるわけじゃあるまい。バレなきゃ人のものを奪ってもいいと思っているし、自分のせいでどこかの誰かがのたれ死のうが知ったことではない、悪人になることを恐れるな、というのが彼らの本音なのである。

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