世の中に「閉じている人間」と「開いている人間」がいるとすれば、私は現在「閉じている人間」である。それを良しと思っているわけではまったくない。開いている人間(小学生の頃の自分含め)に対する憧れがある。開いている人間は人を疑うことが少なく、相手が手に何を持っているか(武器かもしれない)確かめもせず、両手を上げて抱擁の準備をしている。二人が抱擁するためには、どちらかが先にリスクを冒して好意を示さなければならないが、それをするのが「開いている人間」なのである(とはいえ、その社交性で人を欺す者もいないではないが)。

コメント