社会問題を考える=自己反省

 社会問題として対処すべき問題を、個人の問題であるかのように解釈する風潮はやめた方がいい。自己責任よりもむしろ社会的責任(社会に責任がある)の問題として考えるべきである。それは「私が不幸なのは社会のせいだ」と自分の被害を訴えるためではなく、「誰かが不幸なのは社会の一員である私のせいでもあるのだ」と自分の加害を反省するためである。

 私たちは互いに影響し合って生きているので、もしあなたが本当の善人だったら、この世界に悪がはびこる余地はないはずだ。誰も善人ではあり得ない。この地上に誰か一人でも苦しんでいる者がいるかぎり、私たちは全員そろって反省しなくはならない。

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