アイ・ミー・マイン

 おれってすごいでしょ、僕ってすごいでしょ、みたいなことを延々とくり返しているだけのやつらは一体何なんだ。何について話し始めても最後にはいつも自分の話をしているのだ。話すこと、書くこと、何でも自分がテーマなのだ。たとえ桜のテーマで文章を書いても、桜そのものについて書くのではなく、桜について他人と違う着眼点を持っている自分について書いてしまうのだ。うるさい、黙れ、って思う。寝ても覚めても自分について考えながら生活しているのだ。いつも心の中の鏡に映った自分を見てはうっとりしているのだ。自分に関心が払われない場所では、不当な扱いを受けているみたいに心を害するのだ。くそっ、こいつらは一体何なんだ! 「朝から晩まで/ぼくが何してどうなった ぼく ぼく ぼく/そればっかり」

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